デザイン業界の専門用語

専門用語

デザイン業界でよく使われる専門用語をまとめました。


1. Typography

説明: フォントや文字の配置、行間、カーニング(文字間のスペース)など、テキストデザインの構成要素を指します。視認性やブランドイメージに影響します。
使用例: 「このポスターは、モダンなサンセリフのタイポグラフィで統一感を持たせています。」


2. Kerning

説明: 文字と文字の間隔を調整する技術です。視覚的なバランスを取るために使われ、特にロゴや見出しで重要です。
使用例: 「ロゴデザインで ‘A’ と ‘V’ のカーニングを微調整しました。」


3. White Space

説明: デザインの中で意図的に空けられたスペースを指します。視覚的な余裕を作り、要素間の関係性を強調します。
使用例: 「ホワイトスペースを活用してミニマリズムを表現しました。」


4. Grid System

説明: レイアウトデザインにおいて、要素を整列させるための見えないガイドラインです。雑誌、ウェブ、アプリデザインでよく使用されます。
使用例: 「このウェブページは12カラムのグリッドシステムで設計されています。」


5. Pantone

説明: 印刷業界の標準化された色指定システム。特定の色を指定して再現性を確保します。
使用例: 「ブランドカラーはPantone 485 Cで指定しています。」


6. CMYK

説明: 印刷用のカラー構成(シアン、マゼンタ、イエロー、キー/ブラック)。RGBと異なり、物理媒体での再現に用います。
使用例: 「ポスターはCMYKカラーモードで保存してください。」


7. RGB

説明: デジタル表示の色構成(レッド、グリーン、ブルー)。ウェブやアプリデザインに使用されます。
使用例: 「ウェブバナーのデザインはRGBカラーモードで設定しました。」


8. Mockup

説明: デザイン案を具体的に視覚化するためのシミュレーション。印刷物やウェブデザインで特に使われます。
使用例: 「このTシャツデザインのモックアップを作成しました。」


9. UI (User Interface)

説明: ユーザーが直接触れるデザイン部分を指します。ウェブやアプリのボタン、メニュー、アイコンなどが含まれます。
使用例: 「このアプリのUIは直感的に操作しやすいです。」


10. UX (User Experience)

説明: ユーザーが製品やサービスを使用する際の体験全般を指します。機能性、使いやすさ、満足感が焦点となります。
使用例: 「新しいウェブサイトはUXを最優先に設計されています。」

11. Wireframe

説明: デジタルプロジェクト(ウェブサイトやアプリ)の構造を視覚的に示す青写真。デザインや機能の基本構造を確認する段階で使用します。
使用例: 「まずはこのページのワイヤーフレームを作成して、要素の配置を確認します。」


12. Brand Guidelines

説明: ブランドの一貫性を保つための規範集。ロゴの使用法、カラーパレット、タイポグラフィ、トーン&マナーが含まれます。
使用例: 「新しいプロジェクトにはこのブランドガイドラインを参考にしてください。」


13. Bleed

説明: 印刷物の仕上がりサイズを越えて設定する余白部分。裁断時のズレを防ぐために設けられます。
使用例: 「このポスターには3mmのブリードを設定してください。」


14. Resolution

説明: デジタル画像の品質を表す指標。単位はdpi(dots per inch)で、印刷物には通常300dpiが推奨されます。
使用例: 「解像度が低いと印刷時に画像がぼやけます。」


15. Vector

説明: ベクター画像は、拡大縮小しても画質が劣化しない数学的計算に基づく画像形式。ロゴやイラストに使用されます。
使用例: 「このロゴはベクターデータとして保存されています。」


16. Raster

説明: ピクセルで構成される画像形式。解像度によって画質が変わり、写真などに多く使用されます。
使用例: 「ラスタ画像を拡大するとピクセルが見える場合があります。」


17. Moodboard

説明: デザインプロジェクトの方向性を示すための視覚的なコラージュ。色、フォント、画像、テクスチャなどを集めます。
使用例: 「クライアントに提案する前にムードボードを作成しました。」


18. Golden Ratio

説明: 比率1:1.618で構成される美的バランス。自然界やアートでよく見られ、デザインでも構図に活用されます。
使用例: 「このロゴは黄金比を基にデザインされています。」


19. Negative Space

説明: デザイン内の未使用部分(ネガティブスペース)で、形や構成を強調するために活用されます。
使用例: 「このロゴではネガティブスペースを使って隠れたイメージを作成しました。」


20. Contrast

説明: 明暗、色、フォントの違いを利用して視覚的な注目点を作り出すテクニック。
使用例: 「このポスターでは、明るい背景と暗いテキストのコントラストが効果的です。」


21. Alignment

説明: デザイン要素を揃える技術。整列されたデザインは見やすく、整理された印象を与えます。
使用例: 「テキストと画像のアライメントを統一しました。」


22. Opacity

説明: デザイン要素の透明度を調整するパラメーター。50%のオパシティは半透明です。
使用例: 「背景画像のオパシティを下げてテキストを目立たせました。」


23. Hierarchy

説明: 情報の優先順位を視覚的に示すデザイン手法。フォントサイズや色の違いを使います。
使用例: 「見出しと本文の間に明確なヒエラルキーを設けました。」


24. Prototype

説明: 完成前に作成するインタラクティブな試作品。機能やデザインをテストするために用います。
使用例: 「このアプリのプロトタイプはFigmaで作成しました。」


25. Gamut

説明: 表現可能な色の範囲を指します。RGBやCMYKそれぞれで異なります。
使用例: 「このカラーはプリント用のガマット外です。」

26. Kerning

説明: 文字同士の間隔を調整するプロセス。文字の配置を最適化し、視覚的に心地よいデザインを実現します。
使用例: 「ロゴデザインのカーニングを微調整して、よりバランスよく見せました。」


27. Leading

説明: 行間の調整。文字の読みやすさやデザインの印象を変える重要な要素です。
使用例: 「リーディングを広げて文章が詰まりすぎないようにしました。」


28. Grid System

説明: デザイン要素を配置するためのガイドライン。整然としたレイアウトを作成する基盤です。
使用例: 「このウェブページはグリッドシステムを使用して構成されています。」


29. RGB

説明: 光の三原色(赤・緑・青)を組み合わせた色表現。主にデジタルデザインに使用されます。
使用例: 「RGBモードで画像を作成してモニターで正確に表示されるようにしました。」


30. CMYK

説明: シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で印刷に使用される色表現。
使用例: 「このポスターはCMYKモードでデザインする必要があります。」


31. Typography

説明: 文字のスタイル、配置、装飾をデザインに組み込む技術や芸術。
使用例: 「この広告はタイポグラフィに重点を置いてデザインされています。」


32. Mockup

説明: 完成予想図を示す静的なデザインモデル。プロジェクトの完成イメージを共有する際に役立ちます。
使用例: 「クライアントにモックアップを見せてデザイン案を確認してもらいました。」


33. Flat Design

説明: ミニマリストなスタイルで影や立体感を排除したデザイン手法。デジタルデザインでよく使われます。
使用例: 「フラットデザインを採用してシンプルで見やすいレイアウトにしました。」


34. Minimalism

説明: 無駄を排除し、必要最小限の要素で構成するデザインスタイル。
使用例: 「このウェブサイトはミニマリズムの原則に基づいて設計されています。」


35. Pantone

説明: 世界的に認識される色見本システムで、ブランドや印刷物の正確な色を指定できます。
使用例: 「このロゴはPantone 186Cで指定されています。」


36. Hex Code

説明: デジタルカラーを表す6桁の16進数コード。ウェブデザインで一般的です。
使用例: 「背景色には#FFFFFF(白色)を使用しています。」


37. Hierarchy of Needs

説明: デザインにおける優先順位を示す理論。まずは基本的な機能や情報を伝え、次に美的要素を構築します。
使用例: 「まずは使いやすさを重視したヒエラルキーを確立しましょう。」


38. White Space

説明: デザインの中で意図的に空白を設けることで、視覚的な整理やバランスを生む要素。
使用例: 「このデザインではホワイトスペースを多く取り入れ、クリーンな印象を与えています。」


39. Call to Action (CTA)

説明: ユーザーに特定の行動を促すデザイン要素やメッセージ。ボタンやリンクが一般的です。
使用例: 「ウェブサイトのCTAを目立たせるために鮮やかな色を使用しました。」


40. Scalability

説明: デザインがサイズ変更に対応できる特性。ロゴやイラストなどで特に重要です。
使用例: 「このロゴはスケーラブルなので、名刺から看板まで使えます。」


41. Parallax Scrolling

説明: 背景と前景の動きに速度差を設けることで、視覚的な奥行きを生むウェブデザインの手法。
使用例: 「このウェブサイトはパララックススクロールを活用して臨場感を与えています。」


42. Aspect Ratio

説明: 幅と高さの比率。正確な表示や印刷のために重要な指標です。
使用例: 「この画像は16:9のアスペクト比でデザインされています。」


43. Pixel Perfect

説明: デザインがピクセル単位で正確に表示されることを目指す手法。
使用例: 「このUIはピクセルパーフェクトで作成されました。」


44. Gradient

説明: 色が滑らかに変化する効果。背景やボタンに使われます。
使用例: 「ボタンにグラデーションを追加して視覚的な魅力を高めました。」


45. Usability Testing

説明: ユーザーにプロトタイプを試してもらい、使いやすさや問題点を確認するプロセス。
使用例: 「新しいアプリはリリース前にユーザビリティテストを実施しました。」

46. Mood Board

説明: デザインやプロジェクトのビジョンを視覚化するためのコラージュ。色、画像、テクスチャー、フォントなどを組み合わせます。
使用例: 「クライアントの要望に基づいてムードボードを作成し、全体的な方向性を確認しました。」


47. SVG (Scalable Vector Graphics)

説明: 拡大縮小しても品質が劣化しないベクター形式の画像ファイル。ウェブデザインやアイコンに適しています。
使用例: 「SVGを使用することで、ロゴがどのデバイスでも高品質に表示されます。」


48. Z-Index

説明: HTMLやCSSで要素の重なり順序を指定するプロパティ。数値が大きいほど前面に配置されます。
使用例: 「メニューバーが他の要素の後ろに隠れないように、Zインデックスを調整しました。」


49. Visual Hierarchy

説明: 視覚的な要素を配置して重要性を示すデザイン技法。サイズ、色、配置で視線を誘導します。
使用例: 「見出しを目立たせるために視覚的なヒエラルキーを明確にしました。」


50. Design Thinking

説明: 問題解決に創造的アプローチを取り入れるプロセス。共感、定義、発想、試作、テストの段階を含みます。
使用例: 「新しい製品開発ではデザイン思考を用いてユーザー中心のアイデアを考案しました。」

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