ネットには投資で大儲けできる話がたくさん

詐欺被害予防

投資で稼げるとうたった詐欺の事例

投資詐欺は「短期間で高収益を得られる」「誰でも簡単に稼げる」などと甘い言葉で被害者を誘い込む手口です。以下に主な事例とその対策を挙げます。


詐欺の事例

1. ポンジスキーム(出資金詐欺)

  • 内容: 「月利10%保証」「元本保証付き」などと謳い、多くの人から資金を集めるが、実際には投資は行われていない。最初は既存投資家への配当金として新規投資家の資金を充て、資金が尽きると運営が停止する。
  • 実例: 高齢者が退職金を全額投入し、配当が途絶えた後に運営者が失踪。数千万円の被害が発生。

2. 暗号資産(仮想通貨)詐欺

  • 内容: 「新しい暗号資産プロジェクトに参加しませんか?」「このコインは値上がり確実」といった形で投資を誘う。実際には存在しないコインや価値のないトークンを購入させる詐欺。
  • 実例: 「初期投資者に大きな利益が約束される」と説明され100万円以上を投資。プロジェクト終了とともに運営者が連絡不能に。

3. FX自動売買システム詐欺

  • 内容: 「AI搭載の自動売買システムで毎月安定した収益を得られる」と謳うが、システムは架空であり、高額な初期費用を騙し取る手口。
  • 実例: 「最初の1か月間は利益を実感できた」として追加投資を行ったが、その後システムが停止し、運営者が消える。

4. 不動産投資詐欺

  • 内容: 「利回り20%の優良物件を紹介」「契約すればすぐに家賃収入が得られる」と持ちかけるが、物件の価値は実際には低く、借金だけが残る。
  • 実例: 被害者がローンで購入した物件が賃貸契約不可能な状態であり、毎月のローン返済だけが負担となった。

5. SNSを利用した個人投資詐欺

  • 内容: インフルエンサーや「投資の専門家」を名乗る人物がSNSで「この方法で〇万円稼ぎました」と宣伝し、詳細情報を販売したり、オンライン講座への参加を促す詐欺。
  • 実例: 被害者が数万円で「稼げるノウハウ」を購入するも、中身は一般的な情報で収益を得られなかった。

6. ICO(Initial Coin Offering)詐欺

  • 内容: 新規暗号資産の発行に際し、「今だけ特別価格で購入可能」と宣伝するが、プロジェクト自体が存在せず、資金を持ち逃げされる。
  • 実例: 数百万円を投資したが、プロジェクト終了後にサイトと運営者が消失。

7. オンライン投資プラットフォーム詐欺

  • 内容: 実在するように見える投資サイトに登録させ、資金を入金させる。サイト内では偽の利益が表示されるが、出金しようとすると手数料を要求され、最終的には資金を失う。
  • 実例: 「口座に利益が〇〇万円溜まっている」と信じ続け、手数料を支払った結果、総額数十万円を失う。

対策方法

1. 高収益保証に注意する

「月利10%」「元本保証」などの言葉は詐欺の典型的な特徴です。投資にリスクはつきものですので、これを否定する内容は疑うべきです。

2. 運営会社を調べる

  • 会社名や担当者の名前をインターネットで検索し、評判や実績を確認します。情報が少ない場合や悪評がある場合は避けるべきです。

3. 公式な証明書類を確認

  • 金融業登録や免許を持っているか確認します。日本では、金融商品取引法に基づく登録が必要です。

4. 第三者に相談する

  • 投資を始める前に、家族や専門家に相談し、冷静な判断を仰ぎます。

5. 小額から始める

  • 万が一騙された場合の損失を最小限にするため、大きな金額を最初から投資しないようにします。

6. 出金できるか確認する

  • 出金条件や手数料について事前に確認します。出金がスムーズでない場合は注意が必要です。

7. 怪しいSNS投稿を見極める

  • 成功談や派手な生活をアピールする投稿には注意し、信憑性を必ず検証します。

8. 疑わしい内容は無視する

  • 一度疑わしいと感じた投資話には手を出さない。信頼できる情報源のみを利用します。

まとめ

投資詐欺は巧妙化しており、初心者からベテランまで被害に遭う可能性があります。「簡単に稼げる」「高利回り」などの甘い言葉に惑わされず、リスクを冷静に判断し、信頼性のある投資先を選ぶことが重要です。被害に遭った場合はすぐに警察や消費生活センターに相談してください。

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